新しい本、入りました

2017/6/22

「いちばん美しいクモの巣」
アーシュラ・K=グウィン 作 ジェイムズ・ブランスマン 絵
長田弘 訳 みすず書房

詩人の長田弘が編集、翻訳した「詩人が贈る絵本」シリーズのうちの一冊。
作者は「ゲド戦記」で知られるアーシュラ・K=グウィン。

◆リーゼという名のクモの話。リーゼは、じぶんが思い描く美しいクモの巣をつくろうと毎日クモの巣を編み続けます。物語の最後に、リーゼがつくったいちばん美しいクモの巣とは。

「百年の家」
J・パトリック・ルイス 作 ロベルト・インノチェンティ 絵
長田弘 訳 講談社

国際アンデルセン賞画家賞受賞インノチェンティの細密な絵。

◆一軒の古い家が100年の歳月を語ります。
やがて古くなった家はなくなって、でも人の「このうえない」時間はつづいていきます。

「土の色ってどんな色?」
栗田宏一 作
たくさんのふしぎ傑作集 福音館書店

作者は、足もとの土のありのままの美しさと色の多様性を伝える作品を発表しています。

◆一言でいうと「土」。
でもその一言には集約できないはてしなく豊かで多彩な「土」を知りました。

「漂流物」
デイヴィッド・ウィーズナー 作
BL出版

作者は1992年『かようびのよる』(徳間書店)、2002年『3びきのぶたたち』(BL出版)、2007年『漂流物』(BL出版)で、コールデコット賞を3度受賞。(3冊ともむあ文庫所蔵あり)

◆それはどこかに打ち上げられて誰かに拾われてまた流される。
この展開、想像を超えてきます。

「いしのはなし」
ダイアナ・アストン 作 シルビア・ロング 絵
千葉茂樹 訳 ほるぷ出版

同じ作者2人による4冊目の知識絵本シリーズ。
他に「たねのはなし」「たまごのはなし」「チョウのはなし」。

◆カラフルで美しい石のイラストとともに、人と石と地球に思いがめぐります。

「あけるな」
谷川俊太郎 作 安野光雅 絵
復刊ドットコム

◆本を開く、扉を開く。
ページのむこう、扉のむこうに何があるのかは、開けてみないと分からない。
現実世界から異質の世界へ、異質の世界から現実へ、という往復運動。