2018/4/12
「きいろとピンク」
ウィリアム・スタイグ 作 おがわえつこ 訳
セーラー出版
1989年に刊行され、今は絶版となっているようです。古書を購入。
◆自分がどこからきて、なぜこの広い宇宙の中に存在しているのか、
そんな哲学的な問いを、二体の木の人形たちが真剣に考える物語です。
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「キツネ」
マーガレット・ワイルド 文 ロン・ブルックス 絵 寺岡襄 訳
BL出版
2001年日本絵本賞翻訳絵本賞受賞作品。
◆イヌとカササギの友情、そこにわりこむキツネの歪んだ嫉妬心と孤独。
自分自身の憶測にも潜む本性のような部分に触れてきます。
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「桃子」
江國香織 文 飯野和好 絵
旬報社
1986年児童文学雑誌「飛ぶ教室」に投稿し入選した、江國香織のデビュー作です。
◆修行僧と少女の激しい恋の物語です。
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「アンジェロ」
デビッド・マコーレイ 作 千葉茂樹 訳
ほるぷ出版
イギリス出身の作家です。
◆一人の壁塗り職人と一匹のハトが出会って、交流が生まれ、互いにいたわり合い、別れる物語です。世界中いたるところで、この二人(一人と一匹)のように誰も知らない小さな交流が存在することに思いがめぐります。
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「アリになった数学者」
森田真生 文 脇阪克二 絵
福音館書店(月刊たくさんのふしぎ2017年9月号)
2016年初めての著書「数学する身体」で第15回小林秀雄賞受賞を受賞した著者による絵本。
絵はかつてマリメッコのデザイナーであったことでも知られる脇阪克二さん。
◆生の営みとして数学を捉え直そうとする著者が書く絵本。
不思議な余韻を残して何度も読み返したくなります。