「時の物語」

2020/1/25

「今回のBOOKテーマ」
1月から新しいテーマに変わりました。

第8回目のBOOKテーマは「時の物語」です。

時とはどんどん集積していく土のようなものでしょうか。
それとも過去から現在、未来に向かって進んでいく
電車のようなものでしょうか。
壁掛け時計のようにぐるぐると同じところを回っているようなものでしょうか。

時の姿を捉えようとしてもあくまで仮の姿をイメージするしかありません。

一遍の物語が一冊の本になり壁一面の本棚に並んで立っているむあ文庫の姿
そのものもまた時の姿といえるでしょうか。

文庫の本は少しずつ劣化し、本棚に並ぶ本も変化していきます。

私たちが目にするのは常に現在の姿で、
過去はいつも形のない物語の中にあります。

長い歴史の中で語り継ぐ誰かの物語は、
今を生きる私たちの「時」を照らし出します。